ラストウィンドウ攻略wiki|真夜中の約束

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プロローグ

◆ プロローグ


俺の名前はカイル・ハイド。レッドクラウン商店のセールスマンだ。
俺の住処はダウンタウンの裏通りにある古いアパート。
昔ホテルだった建物を改装した「ケイブウエスト」という名前のそのアパートの屋上には、小さな灯台の形をしたモニュメントが建てられている。

4年前、刑事を辞めてマンハッタンからこのロスに移り住んだ日、俺はなぜかその灯台のモニュメントが気に入り、部屋もろくに見ずに、このアパートに住むことを決めた。

俺の部屋は202号室。部屋は古いが、男ひとりで暮らすには十分な広さで、窓から見える景色も悪くはない。
特に出て行く理由もなく、俺はこのアパートでまた新しい年を迎えようとしている。そして気づけばいつの間にか、25年前にこの町で死んだ親父と同じ歳になっていた。


1976年、ニューヨーク市警89分署の刑事だったカイル・ハイドは、犯罪組織に潜入捜査中だった同僚刑事のブライアン・ブラッドリーが、潜入先に捜査情報を流していることを知って、埠頭に追い詰め、親友だったその男を撃った。

そしてブラッドリーは海に落ち、その日から行方不明になった。

カイルはその後刑事を辞め、ブラッドリーの行方を追ってロスに移り住み、レッドクラウン商店で働きながら、彼を捜し続けた。それから3年後の1979年、カイルは仕事で訪れたホテル・ダグラスで、ついにブラッドリーの消息を知ることになった。


あれから、1年が過ぎた。
俺はロスの街に住み続け、まだレッドクラウン商店で働いている。
どうしてそうしているのか、どうしてそのままなのか次に生きる道はどこにあるのか、俺にはまだその答えが見つからない。

レッドクラウン商店は表向きは家庭用品の訪問販売の会社だが、社長のエドはその裏で、表立っては探せないいわくつきの探し物えを見つけ出すビジネスを手がけていて、俺はときどきそれを手伝っている。
セールスの仕事は退屈だったが、探し物を見つける仕事は俺の性分にあっていた。
もしかしてエドのところで働き続けているのはそのためか・・・・


1980年12月18日、その日の午後。
通りに停めていた車の中で少し長すぎた昼寝から目を覚ました俺は、助手席に投げ捨てていたポケベルに手を伸ばし、その電源を2日ぶりに入れた。
そのとたん、俺を呼ぶ無機質なベルの音が車内に響いた。
「エドに電話するか・・・」
俺は車を降り。公衆電話を探しながら通りを歩いた。


通りの角まで行くと、そこに公衆電話があった。
俺はその前で足を止め、受話器を上げると、ズボンのポケットに入っていた最後のコインを投入口に落として、レッドクラウン商店へのダイヤルを回した。

やがて受話器の向こうから、呼び出し音が聞こえてきた。
俺は肩でため息をつきながら、その音に耳を傾けていた。
その電話が繋がったときから、自分に思いもかけないことが起こりはじめることもまだ知らずに。

そうだ、そのとき俺はまだ何も気付いていなかった。
堪忍袋の緒が切れたエドが、俺をクビにしようとしていたことにも俺の住処となっていたあのアパートの立ち退きがすでに決まっていたことにも。

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